わたしはここまで、投資信託の積み立てのお話をしてきました
ですが投資先にしているのはそれだけではありません
暗号資産（仮想通貨）も少しずつ買っています
どちらが呼び方としていいですかね？
どちらかというと、わたしの周りの人は仮想通貨という言葉を使っている人が多い気がします
特別なことわりがない限りは、しばらくは仮想通貨で統一することにします
今回は仮想通貨が投資する先としてふさわしいのかどうか、考えてみたいと思います
いい加減なことばかり言うわけにもいきません
わたし自身もすこし勉強してみることにします
そもそも仮想通貨ってなんなんでしょうか
なんとなくは説明できるんですが、あまり詳しいことはいえません
よほどの専門家じゃないと無理なんじゃないでしょうか
ここはお金のプロの力を借りましょう
わが国の中央銀行、日本銀行のサイトにQ&Aがありましたよ
Ｑ 暗号資産（仮想通貨）とは何ですか？
Ａ 「暗号資産（仮想通貨）」とは、インターネット上でやりとりできる財産的価値であり、「資金決済に関する法律」において、次の性質をもつものと定義されています。
- 不特定の者に対して、代金の支払い等に使用でき、かつ、法定通貨（日本円や米国ドル等）と相互に交換できる
- 電子的に記録され、移転できる
- 法定通貨または法定通貨建ての資産（プリペイドカード等）ではない
引用：日本銀行
すこし驚きました
日銀が仮想通貨の存在を公式のQ&Aで書いてるんですね
中央銀行的には、仮想通貨ってあまり面白くない存在だと思ってたんで
すみません、話がそれましたが、
一言でいえば、デジタル通貨ってことで良いんだと思います
通貨というからには、他の法定通貨との売買が成立します
円はもちろん、ドル、ユーロなど、どんな通貨とでも取引されています
SuicaとかnanacoとかPayPayとかの
電子マネーと何が違うの？
電子マネーは円を基準にしているので、円の価値自体は変動しません
特定の企業が発行してるもので、日本以外では使えませんね
1ポイント1円のように固定のレートで交換されるものなので、為替取引はされません
あくまで同価値の円との交換です
そして円やドルは国の中央銀行が管理しているのに対して、
仮想通貨は管理者が存在しないものが多いです（例外アリ）
非中央集権とよばれているものです
では誰が管理してるの？
世界中にあるものすごい数のPCが管理してます
各PCが取引台帳を保管しているので、一部の端末で不正が行われても、
他の端末のデータと照合すれば、間違いがすぐに発見され、即修正されるのです
いくつかの取引の記録をまとめて、ブロックと呼ばれるものに格納します
ブロックの中には、前のブロックのハッシュ値とナンス値と呼ばれるものが一緒に入っています
その出来上がったブロックを、ある計算式で演算した結果＝そのブロックのハッシュ値が生まれます
その生成されたハッシュ値は次のブロックに格納されます
次のブロックには、その回での取引の記録と、先ほどのブロックで演算された結果のハッシュ値、新たなナンス値が格納されます
そのブロックもまた演算されて、新たなハッシュ値が生まれ、さらにその次のブロックに格納されます
これを延々と繰り返していくそうです
次の図は、わたしなりの解釈です
間違ってたら本当にすみません
ナンス値というのは、一度だけ使われる使い捨ての数字のことだそうです
ものすごく手作り感が伝わる図になりましたが(^^)、
こんな感じのイメージなんでしょうか
ある回のハッシュ値を次の回のブロックにも持たせる事によって、
データがつながりを持つようになります
そしてそれを全世界のコンピュータが検証しているので、
事実上改ざんは不可能といっていい技術なんです
そしてこのハッシュ値を紐づけしてブロックが繋がっている様子から、ブロックチェーンと呼ばれているのですね
作った人、本当にすごいですね
非常に強固な改ざん耐性を持っているのは、安心感につながります
なぜこんな取引に関係ない、めんどくさい説明をしたのかというと、
仮想通貨に対するイメージが多分悪いだろうと思ったからです
デジタルデータなんて、改ざんされたら終わりだし・・・
なんか詐欺っぽいから、騙し取られそう
そんな風に思うと思うんですよ
大丈夫です、わたしも最初そんな感じでしたから
たとえば、ビットコイン自体のブロックチェーンに不正アクセスがあって、
データを改ざんされたとか、騙し取られたとかいうことは今まで無いです
盗まれたのは、ビットコインを預かっている取引所の資産でした
取引所がハッキングされたのであって、ビットコインそのものの安全性は破られていません
しかし世間では
仮想通貨は危ない！
という認識だけがひとり歩きしてしまいました
悪い印象というものは、払しょくするのがなかなか大変なものです
今は取引所もコールドウォレットという、インターネットから遮断された状態で保管しているので、
外部からのハッキングのリスクはさらに低くなっています
インターネットに常時接続できないと、即時送金ができないなど利便性が落ちます
それでもセキュリティを強化してわたしたち投資家を守る方向で改革していってくれているのですね
それでも不安なら、自分専用のウォレットを持つ事によって、資産を守る方法もあります
ペーパーウォレットや、ハードウォレットというやつです
ペーパーウォレットはその名の通り、紙にアドレス、秘密鍵を印刷し、保管する方法です
紙なのでハッキングされません
ハードウォレットは Ledger Nano S や TREZOR とかの製品ですね
ペーパーウォレット、ハードウォレットは自分自身でしっかり管理しないといけません
- 紙はインクが薄くなったり、くしゃくしゃになったり、破けたり、燃えたり、紛失したり
- 機械の方もPINコード、秘密キーを忘れる（なくす）
そういったリスクがあります
今まで障害の一つと思っていた、ハッキングなどの脅威に関しては、
昔と違いそれほど気にしなくてもいいのかな、と思っています
よほどの高額を持っているのでなければ、
国内の大手取引所に預けておけば、ひとまずは安心でしょう
投資するにあたって、まず安全性は第一に考えたいところです
大事なわたしたちの資産を預けるところなので、しっかり選ぶ必要がありますね
騙し取られたり、無くなったりする心配は、以前に報道であったほどの脅威はないと思います
金融庁から認可されている、国内の取引所を選んでおくのがいいでしょう
ここまでのまとめ
- 電子マネーは法定通貨の代替なので、お互いの価値を変動させない
- 仮想通貨は”通貨”なので、他の法定通貨との売買が成立する
- 全世界のPCによって管理されているため、データを改ざんすることはまず不可能
- 取引所のハッキングはあっても、ビットコイン自体の信頼性が揺らいだことは無い
- 今の法律で国内の取引所は、預かり資産の95％以上をコールドウォレットで保管することが義務付けられている
- 取引所以外にも、紙や機械のウォレットなど、外部に保管することが可能
こんなところですね
次回に続きます