暗号資産(仮想通貨)を投資先として考えるための勉強(2) 買われる理由

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実体のないデジタル通貨である仮想通貨はなぜ買われるのでしょう?
買いたい魅力がなければ値段がここまで上昇することもなかったでしょう

しかし2009年に運用が開始されて以降、乱高下もあったものの、
全体として見ればものすごい勢いで上昇してきました

そしてこれから先、まだ値上がりするのかどうか、その辺も含めて考えてみましょう

今回もおおまかに知識を学んでいきます

目次

将来の需要を期待されている

通貨というだけあって、やはり買い物に使えるようになってほしいですよね
最初にビットコインが買い物に使われたのは2010年

アメリカのプログラマーHanyecz氏がパパ・ジョンズのピザ2枚とビットコインを交換したのが最初の取引といわれています

代金は1万BTCでした
当時の日本円に換算すると、約3600円ほどだそうです

現在の価格だと、290億円ほどになりますね
最も高い時は、最初の取引の時の1千万倍を超えていたことになります

日本国内で最初にビットコイン決済を導入したのはビックカメラです
その後いろいろな店で導入され、少しずつ市民権を得てきています

使い方としては、取引所に預けてある資産を使って、
専用アプリによる決済が可能です

取引所ごとのアプリを使わないと、即時決済ができないなど
まだまだ発展途上なところはあります

例えばビックカメラの場合は、bitFlyerと提携していますので、
bitFlyerのウォレットでの支払いとなります

あと買い物をした場合の決済の扱いが、資産の売却とみなされ、
ビットコインの購入レートより高いレートだった場合、利確となってしまうのです

つまり利益に対して税金を納めなければなりません

そのへんも面倒なポイントになり、いまいち普及に結びついていないのかもしれません

BTCで買い物

ちなみにお店と提携していないウォレットからの送金の場合、
送金手続きに時間がかかり、手数料も安くないのであまり使い勝手はよくないでしょう

それを回避するためのライトニングネットワークという
ブロックチェーン外のオフチェーンで取引する技術が開発されています

これが成功すれば、本来数分待たなければいけなかった決済が瞬時に行われ、
手数料も低コストで済むことから、期待されている技術です

ですがまだ普及しているとはいえない状況です
今後の開発に期待しましょう

インフレ資産に対するリスクヘッジ

コロナウイルスによるパニックが起き、
企業の倒産、失業者の増加、社会インフラが回らないなど、混乱が生じました

そのため各国政府は経済対策として、大量の通貨を発行しました
その結果、急激なインフレが問題になってきたのです

大量の通貨を発行すると、通貨の価値が薄まります
すると、物の価格が少しずつ上昇していくことになります

例えば銀行に100万円預けていたとして、インフレ率が数年で10%になったとします
するとその100万円は、今の相場での90万9千円分の価値しかなくなってしまいます

経済対策でばら撒かれたお金が、人によっては余っているので、
インフレで通貨の価値が下がる前に、価値が下がらないものに交換しておこうと考えはじめます

株・金・不動産などですね

実際米国株や金価格は史上最高値を更新しました

そして新しい時代の資産として、ビットコインなどの仮想通貨に資金が流れました
ビットコインは、2021年には日本円で770万円台まで上昇したのです

あのイーロン・マスクも買った!

イーロン・マスク氏及びテスラ社がビットコインを購入したのは、
仮想通貨業界では大きなニュースでした

他にも同様に購入する企業が増え、そのニュースを見た個人投資家が、
今までとは違って怪しいものとしてではなく、資産運用の商品として見るようになってきたのです

デジタルゴールドとも呼ばれています

ビットコインは発行上限が2100万枚と決まっています
これに関しては、プログラムで完全に制御されているので、変わることはありません

すでに全体の9割が採掘終了しているので、これから需要が増えれば
ますます希少性が上がっていくことでしょう

インフレする法定通貨に対するデフレ的性質に期待されて
購入する人が増えたわけです

国際送金の手数料が安い

わたしたちの生活では、あまり関係のない話です
しかし国によっては、自国での産業のみでは生活が苦しいところも存在します

南米エルサルバドルの国民は、4割が出稼ぎに出国しています
主にアメリカで働いているそうです

そして収入を自国の家族に送金するのですが、
送金業者とギャングに、合わせて半分くらい徴収されてしまうそうです

そこで現在の大統領ブケレ氏は、治安維持に力を入れギャングの取り締まりを強化すると共に、国際送金が安いビットコインの法定通貨化を決めました

スマホで買い物ができる専用アプリを用意し、ダウンロードした人には30ドル分のビットコインをプレゼントするという施策を展開しました

まだ道半ばといったところで、国民には浸透していません
法定通貨化の支持も得られていないようで、今後に期待したいところです

その後、中央アフリカ共和国も法定通貨化を発表しました

貧困国の話が多くなりますが、自国通貨のインフレ化が止められない国は、それに比べれば安定しているビットコインに資産を移しておきたいと考えるのは頷けます

実際軌道に乗せるのは難しいと思います
エルサルバドルは、元々はインフレが止まらない自国通貨を捨て、米ドルを法定通貨にしていました

そして新しい法定通貨としてビットコインを採用しました
実際はどちらを使っても良いようです

使いづらいアプリで決済するよりは、まだしばらくは米ドル紙幣での支払いが中心になるのではないでしょうか

ここまでのまとめ

  • 最初の取引は、ピザ2枚と1万ビットコインが交換された
  • それから最高値は1千万倍を超える価格にまで上昇
  • ビットコインを買い物で使うには、取引所の専用アプリを使うのが一般的
  • 買い物で使う場合にも、利確扱いとなり課税対象になる
  • インフレ対策として買われた
  • 国際送金手数料が安いので、利用する人がいる

こんなところになりますね
ではまた次回

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