投資信託の福利効果 年率と運用年数による結果の変化

前回、投資信託を積み立てた場合の福利シミュレーションをしました

たとえ月1万円の積み立てでも、年利10％の商品で30年も運用すれば、
老後2000万円問題をクリアできるほどになるという結果でした

今回は、年率、運用期間を変えてみて、どう結果が変化するか見てみましょう

積み立て額による結果の変化

前回も使った表を見てみましょう

この表は毎月1万円を、年率10％の複利運用で最長30年間積み立てたシミュレーション結果です
14年で元本の倍になり、20年で3倍、30年で5.7倍にまで増加します

この図は年率さえ変わらなければ、棒グラフの形状は変わりません
なので積み立て金額が2倍ならば、最終結果も2倍になるのです

年率10％のままでシミュレーションするならば、

月5万円で、1億円達成は十分可能な目標

もし若いころから積み立てを頑張って、30年経過したら
ものすごい資産が出来上がっていることがお分かりいただけると思います

月5万円以上の積み立てで、1億円が達成可能なのです！
それだけあれば、将来の心配など吹き飛ばせるのではないでしょうか

ただ若いうちから、月5万円はハードルが高いかもしれません

まずはお給料の1割程度からスタートしてみてはいかがでしょう
20万円のお給料なら、月2万円の積み立てです

昇給していったら、少しずつ上げていけばいいのです

月2万円でも、15年で約800万円、30年で4000万円オーバーです

もしあなたが高給取りなら、5万円、10万円とチャレンジできるはずです
そしたら、億万長者ですね！

年率による結果の変化

ここまで年率10％での資産を続けてきましたが、
実際のところ年率10％なんて可能なんでしょうか？

そうお思いのはずです
わたしも10％は、ちょっとリスキーな話なのでは、と思っていました

ここで米国株のお話を

米国株の代表指数 S&P500 というものがあります
アメリカの大型株約500銘柄の時価総額を、指数化したものです

それに対応する投資信託もいくつもありまして、その価値を基準価額といいますが、
しっかり S&P500 指数に連動して基準価額が上下しています

その S&P500 指数ですが、1957年にスタートしてから
現在までの平均上昇率は10.７％になります

過去30年では平均上昇率8.4％
過去10年では14.7％となっています

こうしてみると、直近の成績の方がより優れていると言えますね

少し楽観的に思われるかもしれませんが、
平均年率10％は特別盛った数値だとは言えないと思います

さらにNASDAQ100指数などの、高パフォーマンス投資信託もありますので、
平均上昇率10％くらいは目指しても問題ないでしょう

結果7～8％程度に収まったとしても、十分素晴らしい成績ですしね

平均上昇率はパフォーマンスに大きく影響を与える

では実際に年率がどのくらい最終結果に影響するのか検証してみたいと思います

一般的な人のお給料はどのくらいでしょう？
20万円くらいは考えていいと思うので、その1割の2万円を毎月積み立てたとして試算します

イメージがつかみやすいと思うので、やはりグラフでお見せします

年率5％の場合

平均上昇率5％の場合、10％に比べるとやはり
赤いグラフ（累計資産）の伸びはゆるやかですよね

元本に対して、累計資産が倍を超えるのは26年目になります
10％の時が14年目だったことを考えると、だいぶ掛かってるな、という印象です

最終的な価格も1630万円なので、
なんと10％で月1万円ずつ積み立てた結果より悪くなってしまいました！

老後2000万円問題クリアまであと一歩といったところですね
ちょっと残念

年率15％の場合

これはまた極端なグラフになりましたね(^^)
赤いグラフが突き抜けてしまって、青のグラフが山の麓みたいになってます

こちらは10年で元本の倍を達成してきます
10％の時より4年ほど早いということになります

5％の結果を見たあとでは、かなり早く感じるのではないでしょうか

19年目で老後2000万円問題をクリアし、
最終的な価格は、1億1千万円を超えてきました！

このあたりから億万長者が可能になるみたいですね

結果発表

では、いろいろな年率を試した結果を載せてみます

平均10％などと都合よくいかなくても、7.5％程度ならば
割といい線をいっているのではないでしょうか

30年積み立てれば、月々2万円でも2565万円まで増えます
元本に対して3.5倍です

極端な話ですが、年利20％までいくと夢がありますね～
20年でも5000万近く、30年で3億越えです(^^)

さすがに無理しすぎな気もしますが、実現可能ならば
このようなパフォーマンスになるという事ですね

次回につづきます