今回は当ブログで推奨している米国株投資信託の、積立NISA以外の方法を紹介したいと思います
それはNASDAQ100指数連動の投資信託になります
NASDAQ100指数とは
ナスダック市場に上場している企業の中で、時価総額上位100社程度の時価総額加重平均を算出した値になります
金融業はこの中に入っていません
ではなぜ積立NISAではないのかというと、
なので今回は特定口座等、別口座を使ってのお話になりますので、
売却した時には利益の約20%の税金は納めないといけません
勝者のゲームといわれるインデックス投資
元々資産家ではないわたしたちがお金持ちになる方法は、
変に一獲千金を狙うよりも、長期間の見通しを立てて積み立て投資をする方がよいのは、これまでも説明してきました
毎月のお給料から、まずは1割を目標としましょう
1割の金額が、1万円でも2万円でも構いません
大事なのは
継続して積み立て続けること
時間を味方につけること
根気よく待つ覚悟をもつこと
30年も積み立て続ければ、どんな人だってある程度の資産は持てます
少なくとも過去のデータではそうなっています

未来はわかりませんよ?



そのとおりです
しかし人類の歴史とは繰り返しであり、先人に学ぶものでもあると思っています
過去と未来は違うから意味がないと決めたら、一歩踏み出すことはできません
これはきっかけです
わたしはお金持ちになりたいです
経済的独立を果たしたいです



そのためのツールとして、投資の道を選びました
過去のデータをさらうことによって、未来のビジョンを描くことができました
自分の中での成功のビジョンです
その通りいかないかもしれませんが、そうなりたい、そうなるためにはどうするか?
一歩踏み出したのです
まずやってみることから始めないと、いつまで経っても貧乏人です
いろいろ失敗もあったわたしがたどり着いたのが、結局は王道であるインデックス投資でした
理屈さえわかれば誰にでもできる投資ですし、簡単ですよね
才能なんていらない
あえて必要なものといえば、時間と、待てる根気くらい
このくらいは頑張りましょう
自分の未来のため、家族の未来のためと思えば、この程度はこなせるはずです
今まではS&P500指数でお話してきましたが、
今回はインデックス投資の中でもハイパフォーマンスなNASDAQ100指数の成績を見てみましょう
本当に儲かってる企業ばかりをあつめたNASDAQ100指数
NASDAQ100指数は、1985年から採用された指数です
上位にはGAFAMをはじめとして、世界で幅を利かせている企業がズラリと並んでいます
前述しましたが、NASDAQ100指数に連動した投資信託は積立NISAの候補に入っていません
そのため利益が出た場合、非課税にはなりませんので、それでも投資する価値があるのかどうかの判断をしていきたいと思います
ルールです
- 1986年から2021年まで積み立てをし続けた場合の、
S&P500とNASDAQ100、
それぞれの指数に連動した投資信託のシミュレーションをしてみます - 1986年1月~2021年12月の月始めに毎回1万円ずつ購入します
- 20年間購入した場合の結果と、30年間購入した場合の結果をまとめます
- 積立終了月の翌月始めの指数を最終結果として、その時の資産価値を判断します
- どの年に購入しはじめたかによって成績が変わるため、平均値を算出します
- 投資信託の基準価額は、わかりやすく
「指数=金額(円)」として計算しました - ややこしくなるのでドル円の為替レートは全く考慮しません
- 購入回数は20年の場合240回、30年の場合は360回です
S&P500の20年間の成績
開始年 | 積立成績 (元本に対しての資産倍率) | 指数成績 (20年間で何倍になったか) |
1986 | 2.42 | 5.91 |
1987 | 2.50 | 5.86 |
1988 | 2.38 | 5.94 |
1989 | 1.33 | 3.25 |
1990 | 1.53 | 3.16 |
1991 | 1.59 | 3.81 |
1992 | 1.47 | 3.02 |
1993 | 1.55 | 3.27 |
1994 | 1.86 | 3.96 |
1995 | 1.90 | 4.48 |
1996 | 1.74 | 3.31 |
1997 | 1.81 | 3.04 |
1998 | 2.05 | 2.77 |
1999 | 1.82 | 2.02 |
2000 | 2.32 | 2.21 |
2001 | 2.62 | 2.85 |
2002 | 3.18 | 4.16 |
平均 | 2.01 | 3.71 |
S&P500連動の投資信託を購入した場合、20年間の積み立てで資産はおおよそ2倍になるというシミュレーションになりました
その間の指数の伸びは3.71倍です
興味深いのは、2000年に積み立て開始した場合、積み立て投資の成績が指数の伸びを上回っていること
では次はNASDAQ100の方を見てみましょう
NASDAQ100の20年間の成績
開始年 | 積立成績 (元本に対しての資産倍率) | 指数成績 (20年間で何倍になったか) |
1986 | 4.12 | 12.45 |
1987 | 3.86 | 10.61 |
1988 | 4.01 | 13.11 |
1989 | 2.02 | 6.50 |
1990 | 2.75 | 9.32 |
1991 | 2.78 | 9.63 |
1992 | 2.50 | 7.02 |
1993 | 2.56 | 7.57 |
1994 | 2.93 | 9.04 |
1995 | 3.00 | 10.53 |
1996 | 2.76 | 7.78 |
1997 | 2.70 | 5.97 |
1998 | 3.27 | 6.49 |
1999 | 2.94 | 3.38 |
2000 | 4.04 | 2.34 |
2001 | 5.83 | 5.53 |
2002 | 6.95 | 10.31 |
平均 | 3.47 | 8.09 |
NASDAQ100の方が指数は倍以上伸びていますね
その間の積み立て成績も1.7倍ほどになっています



こんなに違うんですか?



開始年によって成績に浮き沈みは感じられますが、
全体としては素晴らしいパフォーマンスといえますね
やはりこちらも、ITバブル崩壊の直前に開始した2000年とその翌年の2001年は、積み立て成績が指数を上回るという面白い現象が起きています
ではこの20年間の成績の平均値を元に、元本がいくらまで増えたのか、
2種類の指数の成績はどのくらい違うのか比較してみましょう
元本は1万円x240ヵ月=240万円です
結構な差になったと思いませんか?
毎月たった1万円の積み立てでこれだけ増えるんですよ
もし3万円ずつの積み立てをしていたら、ほぼ2500万円になってます
老後2000万円問題が、たった20年でクリアです!
ですが最後に大事なことをしなければなりません
というわけで、税額を引いて計上しなおします
便宜上、ここでは税率は20%としておきます
利益=832.8 – 240=592.8万円
税額=592 x 0.2=118.5万円
最終資産額=832.8 – 118.5=714.3万円
これが最終成績になります
元本に対して、約2.97倍に資産は増えました
S&P500に対して約1.48倍のパフォーマンスを記録しています



これでも十分すごいですね
たった20年間でも、これだけの成績の差があります
自分でも



積立NISAが非課税だからといって、S&P500に毎月3万円以上投資する意味あるのかな?
などと考えてしまったりもします
まあしかし積立NISAは、将来の安定資産としてキープしておくべきものですから、
このまま続けていこうと思っています
次は30年間の比較データに移りたいところですが、
それは次回にしようと思います
ここまでのまとめです
- インデックス投資は勝者のゲームと呼ばれている
- NASDAQ100指数はS&P500指数よりもハイパフォーマンスだが、連動する投資信託は積立NISAの対象銘柄に選定されていない
- 20年間の積み立て成績の平均値は、S&P500が2.01倍で、NASDAQ100は3.47倍
- NASDAQ100に毎月1万円ずつ積み立てた場合、20年後には800万円を超えている(税金は考慮せず)
- たとえ税金を考慮しても、NASDAQ100の成績は優秀
こんなところになりますね
次回は30年間積み立てた場合の成績を比べてみたいとおもいます
ではまた次回に